公務員の給与形態について

投稿者: | 2013年8月31日

公務員のイメージ

公務員のイメージとしては一度採用されれば不祥事でも起こさない限りは、
身分が永遠に保障されて給与も黙っていても昇級するといった事ではないでしょうか?

官舎も立派で夕方5時になれば帰宅出来て、
とても気軽に気楽に仕事をしているイメージが大きいかもしれません。

しかも最近の不景気でありながらも給与は依然として高く、
世間がうらやむ給与をもらっているというイメージもあるでしょう。

しかしながらこうしたイメージとは裏腹に、公務員の業務は激務で大変です。

初任給は一般企業と変わらない

公務員には国家公務員と地方公務員があります。

国家試験に合格すると国の省庁に配属されます。

地方公務員は都道府県や市区町村などで実施される、
独自の試験に合格すれば採用されるのです。

国家公務員にはキャリアとノンキャリアがあります。

前者はI種試験に合格した場合、後者はII種およびIII種試験に合格した場合に分かれます。

給与体系もキャリアとノンキャリアでは大きく異なるのです。

I種の方は出世が早いので給料の増加も早いのが一般ですね。

ただし多くの方がノンキャリアですので給料の増加は、
スローペースであるのが一般です。

しかしながら世間的なイメージは、キャリアもノンキャリアも給料が高いと思っています。

しかしながら初任給を見てみると、一般企業とは大きく変わらないのです。

手当や勤務形態、職位によって給与は変わってくる

公務員の給料は国家公務員にしても地方公務員にしても、
俸給表というものがあって年齢、職位や職歴などによってしっかりと定められています。

各人に対して「級」と「号」が定められて、一般企業で言う所の基本給が決定します。

さらに役職などに応じて各手当が加算されるのです。

職務関連手当、生活関連手当、人材関連手当、そしてその他の手当があります。

職務関連手当には地域手当、宿直手当、時間外勤務手当、
そして休日勤務手当などがあって配属される職場や職務内容によって各手当が支給されます。

年二回期末手当と勤勉手当が支給されて、これはいわゆるボーナスに相当しますね。

生活関連手当には住居手当、扶養手当、単身赴任手当、
そして寒冷地手当などがあって、赴任する地域や状況に応じて手当が支給されます。

人材関連手当は地域手当、初任給調整手当、
特地勤務手当やへき地手当があり、公務員の方が公平に勤務出来るように手当が支給されます。

その他の手当には通勤手当や退職手当などが支給されるのです。

こうした俸給や手当は各公務員の勤務地、勤務形態、
そして職位などによって細かく規定されているので各人で受け取る給与は大きく変わってきます。