皇宮護衛官

投稿者: | 2015年8月17日

皇族を守る特別な役目を担っている

皇宮護衛官は、天皇、皇后陛下を始め皇族の方々や、皇族にまつわる施設を警護、護衛するという特別な役目を担う人々です。
皇宮護衛官は全員併せても900程度しかいないとされていて、特殊な任務をいただいていることが分かります。

皇宮護衛官の仕事はいくつかの種類がありますが、警備部では皇居などの施設に常駐し、そこで警備の仕事を果たします。
儀礼服を着て仕事を行い、皇室儀式などにも帯同することがありますので、この仕事の花形的な存在とも言えます。

もう一つの代表的な仕事は、護衛部です。
この仕事は、天皇陛下などに付き添って身辺の警護をするのが役目です。
どんなところでも、しっかりと護衛できるように、バイクの技術やスキーテクニックを持っていることなど、幅広い技術が必要となります。

皇宮護衛官になるためには

皇宮護衛官になるには、皇宮護衛官採用試験に合格するのが一般的な方法です。
前述の通り、とても少人数の組織ですので、試験の倍率も相当高く、競争が激しいのが特徴です。
時には100倍を超える競争率になることもあり、狭き門と言えるでしょう。

採用試験には2つの種類があって、高卒程度の試験と大卒程度の試験が設けられていて、それぞれ年齢などの応募条件が付されています。
また、武道の有段者を対象とした特別の試験も設けられていて、護衛官として確実に皇族の方々を守れるような資格が問われます。

試験に合格すると、皇宮警察学校という専門の教育機関に入ります。
ここで半年から10カ月の間訓練を受けて、仮配属がなされます。
ここでの訓練は多岐に亘り、どのように護衛を行うかということの他にも、和歌や茶道、法学、英会話なども学びます。
皇宮の護衛をする者として、やはりこのような知識や経験は必要になりますので、ここでしっかりと勉強することになります。

様々な仕事がある皇宮護衛官

皇宮護衛官と一口に言っても、様々な仕事があります。
それぞれの適性や能力によって配属が異なりますので、本人が希望するところにつけるなら、大変名誉なことです。

皇宮を護衛するにあたって騎馬隊に入って、馬上から警護の任を持つ人もいますし、天皇陛下などが自動車で移動される際に、白バイで先導するという花形的な仕事をする人もいます。
また、側衛官といって、天皇陛下の側に付き添って常に身辺の警護をする人もいます。
これには、高い警護能力に加えて、立ち居振る舞いや言語能力の高さ、人柄の良さなどが求められますので、皇宮護衛官の中でもトップと言えるでしょう。

このように、皇宮護衛官は様々ある職業の中でも特殊性が高いもので、とてもやりがいのある仕事と言えるでしょう。
狭き門の仕事ですが、憧れの仕事に就くためにも一生懸命頑張って試験にチャレンジしたいものです。