法務教官

投稿者: | 2015年9月28日

少年たちの更生を行うスペシャリスト

法務教官とは、少年たちを更生するために働く人々のことです。
犯罪を犯したために、少年刑務所や鑑別所に入っている少年たちと向き合い、社会に出てしっかりとした大人となれるように助けるのです。

犯罪を犯してしまった少年たちでも、しっかりとした教育を受けて、罪の重さを認識し新しい人生を歩めるように助けてあげれば、更生が可能でしっかりとした大人に育ってくれます。
しかし、それには高い教育の技術と経験が必要で、簡単には成し遂げられません。
そのため、この法務教官が、その専門性の高い知識と技術を活かして、少年たちにあたるのです。

集団生活の中での教育と面接によって、個々の心を汲み取り必要な指導を与えていきます。
その方法は様々で、レクリエーションを用いたものや仕事を教えることで心を育てていくというものもあります。
また、基礎的な学習を通して学力を付けさせるというのも、重要な仕事の一部です。

法務教官になるための試験

法務教官になるためには、高い専門性が求められますので、専門知識を問う試験があります。

この法務省専門職員採用試験に合格すれば、法務教官として仕事に就くことができますが、その試験では教育学や犯罪心理学など、幅広い範囲に及ぶ問題が出されます。
他にもより実践的な問題が出される専門試験や面接がありますし、身体面での適性を測るために、身体測定が行われます。
知識があれば良いというわけではなく、少年たちの心に入り込んで教育を行うわけですから、洞察力や説得力などの能力も求められ、多岐に及ぶ
資質が見られます。

専門的な分野の知識も必要ですので、社会学や心理学などを学べる大学や専門学校に入学した方が有利でしょう。
つまり高校生で法務教官を目指したいと考えている人にとっては、進路選びが重要になります。
明確な将来の夢があることで、大学で学びたいこと・やりたいことを大学側にアピールできるので推薦入試も検討してみてください。
志望理由の書き方は紹介されているサイトが多くあるため参考に作成を進めてみましょう。
🏫志望理由の書き方│進路ナビ
こちらのサイトにもあるように「将来の展望にふれる」ことができる点で他の学生と差別化を図ることができます。
学生時代にいじめや素行の悪い同年代の学生の影響を受けて法務教官を目指したいと考えたという学生もいますし、自分がなぜ法務教官を目指したいかということは、改めて見つめ直しておきましょう。

とてもやりがいのある仕事

犯罪を犯して少年刑務所に入ってくる少年たちの多くは、家庭に問題があったなど、何らかの心の傷を負っていることが多いものです。
そうした少年としっかり向き合い、心のあり方を変化させ、立派な大人になって社会でやっていけるように助けるのは、とてもやりがいのあることです。

とりわけ、ふさがっていた心の扉を開けて更生を受け入れてくれる瞬間は、この仕事をしていて良かったと感じるでしょう。
心を変化させるというのは、簡単なことではありませんので、そのために心理学などの知識が必要となります。また、どうしたら少年たちの心が動くかを的確に知るには、経験も重要な要素です。

こうした能力と経験を持つとき、より少年たちの心に触れることができて、より多くの少年を助けることができます。大変やりがいのある仕事ですので、興味のある方は試験に関する情報を集めることから始めるのも良いでしょう。