労働基準監督官

投稿者: | 2016年2月29日

労働者の環境を守る重要な仕事

労働基準監督官は、厚生労働省の管轄下で、事業主が雇用者の労働環境をきちんと整備しているかなどをチェックし、労働基準法を守っていることを確認の上、指導を行うという仕事をしています。
労働者が働きやすい環境を保てるように、監督や指導を行うということで、より快適に仕事ができる助けをしています。

また、万が一労働災害が起こった時に、その現場を調べその状況を調査します。
そして、再発することがないように必要な処置を取っていくというのも、労働基準監督官の仕事の1つです。

このように、仕事をする人たちが安全かつ快適に、そして適切な給料や環境の下で働けるように努めているのが、この労働基準監督官と言えます。
仕事の質を向上させることにつながりますので、やりがいのある仕事となります。

労働基準監督官になるための試験

労働基準監督官になりたいのであれば、4月始めにインターネット上で申し込みを受け付けていますので、申込書を入手して応募することができます。
そして、6月から7月にかけて採用試験が行われます。
一次試験と二次試験に分かれていて、一次試験は能力や知識を見るペーパー試験で、二次試験は面接による資質試験と身体検査となっています。

一次試験では、一般的常識を問う分野の他に、労働基準監督に関する専門知識を問う科目があって、総合的な評価が下されます。
通常の公務員試験と異なり、この分野における専門知識のみを見る試験がありますので、しっかりとした試験対策がひつようとなります。
労働基準法の理解がメインとなり、法律問題が多数を占めます。

資格試験とは異なりますが、書店などにも受験のためのテキストや問題集などが出ていますので、参考にするのも良いでしょう。
しっかり準備をして試験に臨めば、高得点を稼ぐことができて採用への道が広がります。

いろいろ活躍する場が多い労働基準監督官

労働基準監督官は、強い権限を持ち議会の同意がない限り罷免がなされないなど、しっかりと身分が保障されています。
また、労働基準監督官から努力次第で自治体の労働局長や、労働基準監督署長などの役職に就くこともでき、活躍できる場が広いのも特徴です。

また、給料も公務員の中でも高い方ですので、待遇面でも好条件なのが魅力です。
安定性があるのが公務員の良いところですので、安心して仕事を続けることができます。
休日や出退勤の時間についても、公務員らしくきちんとしていますので、自分の時間を取るのも楽ですね。

このように、労働者の働く環境を守るというやりがいのある仕事を楽しむことができますし、待遇面でも恵まれているのが、労働基準監督官の特徴です。
試験は簡単ではありませんが、こうした面を考えればチャレンジしてみる価値は十分にあります。